家族が長い時間を過ごすLDKは、エアコン選びでいちばん迷う部屋かもしれません。広さに加えて、キッチンの熱や、廊下・階段とのつながり、大きな窓など、考えることがたくさんあるからです。

この記事では、LDKのエアコンの能力(kW)を考えるときのポイントを、当サイトの計算の結果とあわせて紹介します。

LDKの冷房の負担が大きくなる3つの理由

1. 調理や家電の熱

LDKでは、コンロや炊飯器、電子レンジ、冷蔵庫など、熱を出すものをたくさん使います。人が集まる時間も長いため、部屋の中から出る熱が多くなります。

当サイトの計算で、1992〜2015年に建てた家の16畳・南向きのLDKを例にすると、夏の冷房の負担のうち、人・家電・調理の熱が約4割と、いちばん大きな割合を占めました。

2. つながる空間

LDKは、廊下や階段とドアなしでつながっていたり、吹き抜けがあったりすることがよくあります。エアコンが冷やしたり暖めたりする空気の量が増えるため、そのぶん大きな能力が必要になります。

3. 大きな窓

LDKは、庭やベランダに面した大きな窓があることが多い部屋です。とくに西向きの大きな窓は、夏の夕方に日差しが入り込み、冷房の負担が大きくなります(くわしくは「西日が当たる部屋のエアコン選び」で解説しています)。

計算で見る、LDKとリビングの違い

東京都・木造2階・1992〜2015年に建てた家の16畳の部屋で、部屋の種類だけを変えて冷房の負担を比べました。

16畳の部屋冷房の負担(リビングを1とした場合)
リビング(キッチンなし・独立した部屋)1
LDK(独立した部屋)約1.4
LDK(廊下などと開放的につながる)約1.6

キッチンがあるだけで、同じ16畳でも冷房の負担は4割ほど大きくなります。

窓の向きで、おすすめの能力は大きく変わる

同じ16畳のLDKでも、窓の向きや家の断熱によって、おすすめの能力は変わります。16畳用の畳数めやすは5.6kWです。

16畳のLDKおすすめの能力
2016年以降の家・西向きの大きな窓4.0kW(畳数めやすより1段階小さい)
1992〜2015年の家・西向きの大きな窓・独立4.0kW(1段階小さい)
1992〜2015年の家・西向きの大きな窓・開放的につながる5.6kW(畳数めやすと同じ)
1980年以前の家・西向きの大きな窓・開放的につながる7.1kW(1段階大きい)

※ 当サイトの計算方法による目安です。実際は、窓の数や間取り、使い方によって変わります。

古い家で、西向きの大きな窓があり、廊下とも開放的につながっているLDKでは、畳数めやすより大きな能力が必要になる結果になりました。逆に、新しい家なら、西向きの窓があっても1段階小さい能力で足りる計算です。

LDKのエアコンを選ぶときのポイント

  1. 広さだけで決めない:キッチン、つながる空間、窓の向きと大きさを確認する
  2. 電源を確認する:14畳クラス(4.0kW)以上は200Vの機種が中心です。当サイトが集めた機種では、4.0kWの約8割、5.6kW以上はすべて200Vでした
  3. 2台に分けることも考える:広いLDKで、リビングとダイニングが離れているなら、大きな1台より、それぞれに小さめの1台を付けたほうが快適なこともあります
  4. 省エネ性能も比べる:長い時間使う部屋なので、APF(通年エネルギー消費効率)の差が電気代に大きく効きます

まとめ

  • LDKは調理や家電の熱が多く、同じ広さのリビングより冷房の負担が約4割大きい(当サイトの計算)
  • 廊下や階段とのつながり、吹き抜けがあると、さらに大きな能力が必要になる
  • 西向きの大きな窓がある古い家のLDKは、畳数めやすより大きな能力が必要になることもある
  • 新しい家なら、畳数めやすより1段階小さい能力で足りることが多い
  • 4.0kW以上は200Vの機種が中心なので、コンセントの確認を忘れずに

あなたのLDKに必要な能力は、無料の診断で確かめられます。「部屋の種類」でLDKを、「空間のつながり」で開放的・吹き抜けを選ぶと、その条件で計算します。


参考