「夕方になると、エアコンをつけてもなかなか涼しくならない」。そんな部屋は、西向きの窓から入る日差し、いわゆる西日が原因かもしれません。
この記事では、西日が当たる部屋で、エアコンの能力をどう考えればいいのかと、エアコンを大きくする前にできる対策を紹介します。
西日の部屋が暑くなりやすい理由
夏の太陽は、昼ごろは高い位置にあるため、南向きの窓には意外と日差しが入りにくくなります。一方、夕方の太陽は低い位置から西側に当たるため、西向きの窓には部屋の奥まで日差しが入り込みます。
しかも夕方は、一日のうちでも外の気温が高い時間帯です。外の暑さと日差しが重なるため、西向きの窓がある部屋は、冷房の負担が大きくなりやすいのです。
計算で見る、窓の向きによる違い
当サイトの診断の計算で、東京都・木造2階・1992〜2015年に建てた家の8畳の寝室を例に、窓の向きと大きさだけを変えて比べてみました。
| 窓の向き・大きさ | 冷房の負担(北向き・大きな窓を1とした場合) | おすすめの能力 |
|---|---|---|
| 北向き・大きな窓 | 1 | 2.2kW |
| 南向き・大きな窓 | 約1.5 | 2.2kW |
| 東向き・大きな窓 | 約2.3 | 2.8kW |
| 西向き・大きな窓 | 約2.5 | 2.8kW |
※ 8畳用の畳数めやすは2.5kWです。数値は当サイトの計算方法による目安で、実際は庇(ひさし)や周りの建物の影などによって変わります。
同じ8畳でも、西向きの大きな窓がある部屋では、畳数めやす(2.5kW)より1段階大きい2.8kWをおすすめする結果になりました。このとき、冷房の負担のおよそ7割を、窓から入る日差しが占めています。
エアコンを大きくする前に:窓の外で日差しを止める
西日の部屋では、エアコンの能力を上げる前に、窓から入る日差しを減らすことを考えてみましょう。
環境省は、遮熱カーテンなど窓の内側での対策よりも、すだれやよしず、オーニングなどで窓の外側から日差しを止めるほうが効果的だと紹介しています。窓や壁が日差しで熱を持つと、日が暮れても部屋が暑いままになりやすいためです。
| 対策 | 場所 | ポイント |
|---|---|---|
| すだれ・よしず | 窓の外 | 手軽で、日差しを窓に当てる前に止められる |
| 外付けのシェード・オーニング | 窓の外 | 見た目がすっきりし、出し入れできるものもある |
| 遮熱フィルム | 窓ガラス | 窓の外に何も付けられないマンションなどで |
| 遮熱カーテン | 窓の内側 | 外に付けられないときの次の手 |
西日の部屋でエアコンを選ぶときのポイント
- 畳数だけで決めない:西向きの大きな窓がある部屋は、畳数めやすより大きい能力が必要になることがあります
- 窓の対策とセットで考える:すだれや外付けシェードで日差しを減らせれば、ひとつ小さい能力で足りることもあります
- 冷房能力の「最大」の値を見る:カタログの冷房能力の「(最小〜最大)」の最大の数字が大きい機種は、暑い夕方にも力を出しやすくなります
- 2階や最上階はさらに注意:屋根から入る熱も加わるため、冷房の負担がさらに大きくなります
まとめ
- 西向きの窓は、気温の高い夕方に日差しが入るため、冷房の負担が大きくなる
- 当サイトの計算では、大きな西向きの窓の8畳の部屋は、北向きの約2.5倍の負担で、畳数めやすより1段階大きい能力をおすすめする結果に
- 日差しは、室内側より窓の外側で止めるほうが効果が大きい
- 窓の対策をすれば、エアコンを大きくしなくて済むこともある
あなたの部屋の窓の向きや大きさで、必要な能力がどう変わるかは、無料の診断で確かめられます。結果のページでは、冷房の負担のうち、窓からの日差しがどのくらいを占めているかも分かります。
参考