エアコンを探していると、同じシリーズなのに「2025年モデル」と「2026年モデル」で、価格が大きく違うことがあります。安い方の前の年のモデルが、いわゆる型落ちです。
「安いけれど、何か問題があるのでは?」と気になる方も多いはず。この記事では、型落ちエアコンを選ぶときのポイントを整理します。
型落ちエアコンとは?
型落ちとは、新しいモデルが発売されたことで「ひとつ前のモデル」になった製品のことです。中古品や展示品とは違い、未使用の新品です。
エアコンの多くは、毎年のように新しいモデルが出ます。新モデルが店頭に並ぶと、前のモデルは在庫を売り切るために値下げされやすくなります。安くなるのは品質の問題ではなく、新モデルの発売にともなうものです。
新モデルとの違いは?
新モデルと型落ちの違いは、年によってさまざまです。
- デザインや色の変更
- アプリやセンサーなど、機能の小さな改良
- 省エネ性能(APF)の向上
- 大きな機能の追加(数年に1回程度のことが多い)
毎年すべてが大きく変わるわけではなく、冷やす・暖める基本の性能はほとんど同じということも少なくありません。新モデルで何が変わったのかは、メーカーの発表やカタログで「新機能」「従来機種との違い」を確認するのが確実です。
型落ちのメリット・デメリット
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 新モデルより価格が下がりやすい | 在庫限りで、能力や色が選べないことがある |
| 性能差が小さいことが多い | 最新の機能は付いていない |
| 発売から時間がたち、使った人の評判を調べやすい | 修理部品の保有期間が、新モデルより短くなる |
修理部品の保有期間に注意
エアコンの修理に使う部品は、メーカーが製造をやめてから約10年保有するのが一般的です。保有期間の始まりは「買った日」ではなく「製造が終わった日」です。
型落ちは新モデルより先に製造が終わっていることが多いため、そのぶん修理部品を用意してもらえる期間が少し短くなると考えておきましょう。1年程度の差であれば大きな問題にならないことも多いですが、長く使いたい方は覚えておくと安心です。
型落ちが安くなりやすい時期
エアコンの新モデルは、メーカーやシリーズによって発売時期が違います。一般には、上位モデルは秋ごろ、普及モデルは春ごろに新しくなることが多いといわれます。
そのため、型落ちが値下がりしやすいのは、新モデルが出る前後の秋(10〜11月ごろ)と春先(2〜4月ごろ)です。
実際に2026年も、ダイキンの上位シリーズ(R・A・D)の公式サイトが、10月末から11月はじめに2027年モデルへ切り替わりました(当サイト調べ)。
2027年の省エネ基準と型落ち
2027年4月から、家庭用エアコンの新しい省エネ基準が始まります(くわしくは「エアコンの「2027年問題」とは?」で解説しています)。
基準の引き上げにともない、新しいモデルは省エネ性能が上がる一方で、本体価格が上がる可能性があります。そうなると、省エネ性能が少し低いかわりに価格が安い型落ちと、価格は高いが電気代が安い新モデルのどちらを選ぶか、という比べ方が大切になります。
たとえば、本体価格の差が2万円、年間の電気代の差が2,000円なら、10年使うと差はほぼなくなります。リビングなど長い時間使う部屋ほど、電気代の差が大きく効いてきます。
型落ちが向いている人・向いていない人
型落ちが向いている人
- 冷房・暖房がしっかり効けば十分で、最新機能にこだわらない
- 寝室や子ども部屋など、使う時間が比較的短い部屋に付ける
- 欲しい能力(kW)の型落ちが、在庫として残っている
新モデルが向いている人
- 新しく追加された機能が、どうしても欲しい
- リビングなど長い時間使う部屋で、電気代の差が大きくなりそう
- できるだけ長く、修理しながら使い続けたい
型落ちを選ぶときのチェックリスト
- 能力(kW)が部屋に合っているか:安いからといって、大きすぎる・小さすぎる能力を選ばない
- 新品で、メーカー保証が付くか:展示品・開封品ではないかを確認
- 新モデルとの違い:欲しい機能が新モデルだけのものではないか
- 年間の目安電気料金:新モデルとの差を、使う年数でかけて比べる
- 取り付け工事の費用:本体が安くても、工事費を含めた総額で比べる
いちばん大切なのは、部屋に合ったちょうどいい能力を選ぶことです。能力の選び方は「エアコンのサイズの選び方」で解説しています。
まとめ
- 型落ちは前の年のモデルで、品質が落ちているわけではない
- 新モデルとの性能差は小さいことが多く、価格は下がりやすい
- 修理部品の保有期間は製造が終わってから約10年なので、型落ちは少し短くなる
- 秋と春先は、型落ちが値下がりしやすい時期
- 2027年以降は、本体価格と電気代の「総額」で比べるのがより大切に
自分の部屋に必要な能力が分かれば、型落ちと新モデルのどちらでも、選び方がぐっと楽になります。まずは無料の診断で、ちょうどいい能力を確かめてみてください。
参考